『パンデミック・マップ』人類は伝染病に苦戦している

どーも、還暦少年です。
『ビジュアル パンデミック・マップ 伝染病の起源・拡大・根絶の歴史』(サンドラ・ヘンペル:著 日経ナショナルジオグラフィック社)を読んでみました。

SARSやインフルエンザを含む20の感染症について、「どこから世界へと広がり、いかなる暴虐をはたらき、人類はどのように対処してきたのか」を地図(インフォグラフィックス)を交えて、専門用語なしに分かりやすく説明されています。

【世界的に大流行した感染症】
ジフテリア/インフルエンザ/ハンセン病/麻疹/猩紅熱/SARS/天然痘/結核/コレラ/赤痢/腸チフス/マラリア/ペスト/発疹チフス/黄熱/ジカ熱/ポリオ/エボラ出血熱/HIVとエイズ/梅毒

私が、読んで分かったのは、超簡単にまとめると次の3点です。

1.根絶したのは天然痘だけ

医学がこれだけ進歩してきたのに、根絶できた伝染病は結局天然痘だけです。
とくにいくつかの伝染病では、毎年数多くの人が感染・発症し、命を落としています。

2.いまでも多くの人が亡くなっている

この本から、各伝染病の年間死者数を拾ってみると、現在でも、実に多くの人が亡くなっているのに驚かされます。

  • 結核 180万人
  • HIVとエイズ 100万人 参考:累計3500万人
  • インフルエンザ 最大65万人 (参考:スペインかぜの時は 5000万人)
  • マラリア 44万人
  • 腸チフス 12万~16万人(推定)
  • 麻疹(はしか)9万人
  • 黄熱 6万人以上(推定)

3.SARS はどうやって終息したのか

今度の新型コロナウィルス(COVID-19)と同じコロナウィルスによるものとして、SARS(とMERS)があります。

やはり今度の新型コロナウィルス(COVID-19)の行方を考えるうえでも、SARS はどうやって終息したのか気になるところです。

この本でも、取り上げられていますが、2002年11月に中国広東省で起こったSARSは、3カ月後香港を経由して世界に広がりました。
SARSに対して、人類は、21世紀といえども隔離というやり方に頼るしかありませんでした。
が、6月末にはSARSを抑え込むことに成功し、7月5日終息宣言が出されています。

「8098人の患者と774人の死者を出し、世界を震撼させたSARSの大流行は突如として始まり、あっという間に終息したのだ」

『ビジュアル パンデミック・マップ 伝染病の起源・拡大・根絶の歴史』 P.68

気候が暖かくなったことや無症状期には感染力がなかったことが、SARSを抑え込めた要因かと思われます。

*新型コロナウィルス(COVID-19)の場合は、無症状の感染者でも他人に感染させますし、暖かくなるからといって活動が弱まることにも疑問が呈せられています

4.最後に

2.で挙げたように今でも感染症で多くの方が亡くなっています。
一方で、今度の新型コロナウィルス(COVID-19)は、4月2日現在 5.3万人。

これは、上の数字に比べて少ないということでは、けしてありません。人類は感染症にたいへん苦戦している歴史と現状があるということです。新型コロナウィルス(COVID-19)はこのままどこまで蔓延するのか、どこまでも慎重に行動しなければならないと思った次第です。

おまけ(個人的なことですが…)

私は、実は子どもの頃、麻疹(はしか)にも、おたふくかぜにも罹っていません。同級生は大概かかったのに、私はなんともなかったのですね。
1966年より前に生まれた、私たちの年代は、MRワクチンなども接種していません。
この騒ぎが落ち着いたら、抗体検査も考えたいと思いました。

参考:COVID-19 国別感染者数(英語)

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