どーも、ワインで悪酔いする還暦少年です。
酸化防止剤のせいかと思うのですが、無添加のワインはジュースみたいで飲んだ気がしない。そこで、ここのところ、安いオーガニックワインを通販で購入しています。
白ワイン好きの女性が集まっている友人宅にもオーガニックワインを贈ったところ大変喜ばれました。
ここでは、難しいことは専門サイトにまかせて、話のネタになるようなことをお話させて頂きます。

オーガニックワインとは
化学肥料や有害な農薬、除草剤などを使わないで育てた有機ブドウを材料にしているワインです。
ワインを醸造する工程でも、酸化防止剤である亜硫酸塩(二酸化イオウ:SO2)やほかの添加物の量や種類も、規定によって制限されています。
オーガニックワインに対して、従来のワインは、コンベンショナルワインとかノン・オーガニックワインなどと言うことがあります。また、オーガニックワインを進めて、さらに厳しい規格で作られたのがビオワインと呼ばれています。
オーガニックワインについての基礎知識
ヨーロッパでは既に大きなシェアを占める
オーガニックワインは、日本だとワイン売り場に少しあるだけですが、ヨーロッパでは既に35%もマーケットシェアがあるそうです。
しかも年々需要が伸びていて、英国の高級スーパー「ウェイトローズ」でも2018年には、前年比157%だったとか。(出典:Guide to Organic Wine )
規格上では亜硫酸塩の使用量は従来のワインと大きな差はない
オーガニックワインは、酸化防止剤(亜硫酸塩)をあまり使っていないと言われています。
が、調べてみると、コンベンショナルワインと規格上はそんなに差はないのですね。
日本の食品衛生法では、ワインに含まれる亜硫酸塩は、1リットル当たり350mg以下となっています。
ヨーロッパでは、コンベンショナルワインの場合、例えば残糖度が1リットル2gから5gの辛口赤ワインだと、150mg以下です。これに対して、同じ辛口赤のオーガニックワインは120mg以下です。
同様に、残糖度1リットル2gから5gの辛口白ワインやロゼワインのコンベンショナルワインが、200mg以下に対して、オーガニックワインは、170mg以下です。
オーガニックワインの方が少ないものの、規格上はたいして差がないのがわかりますね。
値段は従来のワインの倍の値段という噂だが…
オーガニックワインは、手間がかかっているので、当然値段が高くなっています。
たとえば、ブドウ畑の生えてくる雑草の管理ですが、ふつうは除草剤をパーッと撒けば済むのですが、オーガニックだと人手で草取り(草刈り)をしないといけません。これだけで2~3週間分の人件費の差が生まれるそうです。
オーガニックワインを飲んでいる人は、オーガニックワインの価格は、従来のコンベンショナルワインの倍くらいだと感じているようです。たとえば、1,000円のオーガニックワインは、だいたい500円のワインと同程度のレベルという風に…
しかし、コスト的にはそこまでの差はないようです。
有機ワインの作り方にもよりますが、5~30%のアップに留まるそうです。
(出典:Guide to Organic Wine )

オーガニックワインは美味しいのか
オーガニックワインは安いものでも美味しいということで、最近はフレンチやイタリアンレストランでも出すところが多いようです。
しかし、当然のことながら、美味しいか美味しくないかは、主観的な問題で人それぞれです。
オーガニックワインでも美味しくないと思われるものは、あります。
オーガニックワインは悪酔いしないのか
ワインを飲んで悪酔いしたり頭痛になるのは、酸化防止剤(亜硫酸塩)が原因。だからオーガニックワインは、悪酔いしないと言う人がいます。
しかし、悪酔いや頭痛の原因は、それだけとは限りません。アルコールを過剰に飲んでもなることも多いかと思います。したがって、悪酔いしないとまでは言い切れないようです。
オーガニックワインの7つのメリット
一般的に言われているオーガニックワインのメリットを7つ挙げてみました。しかし、きちんとエビデンスに当たったわけではない(とくに栄養豊富など)ので、そのつもりでお読み願います。
生産に従事する人にやさしい
農薬や除草剤など有害な物質を使わないので、ブドウ園で作業する人に害を与えません。
周囲の環境にやさしい
農薬や除草剤など有害な物質が、近隣の川に流れたり、隣の土地を汚したりすることはありません。
生態系にやさしい
農薬や除草剤などの有害物質を使わず、微生物の多い肥えた土地を育てることで、周囲の植物や昆虫などの生き物に対してもやさしく、生態系に影響を与えるリスクは小さいです。
土地を肥沃に保つ
化学肥料の代わりに有機肥料を使い、肥えた土地を育てることは、未来へつながる財産になると考えられます。
消費者にとって安全である
残留農薬の心配がなく、添加物も少ないので、ワインを飲む消費者にとっても安全です。
栄養豊富
痩せた土地から出来るブドウで作るより、肥沃な土地で育ったブドウで作ったワインの方が栄養があるとされています。

雇用を増やす
オーガニックワインをつくるには、労働集約的な作業が必要です。そのため、オーガニックワインの生産拡大が雇用を増やすという側面もあります。
オーガニックワインのまとめ
オーガニックワインの材料である有機ぶどうを作っている畑は、今までのブドウ畑とは土地の色が全然違うのですぐわかると言います。環境問題や健康への関心の高まりから、オーガニックワインは、日本でも増えていくと思われます。今のうちから飲んでみてはいかがでしょうか?